今回も多くの卒業生の方が総会に来てくれました。参加してくださったゼミ生・卒業生、とくに運営に携わってくださった卒業生のみなさん、仕事も忙しい中、本当にありがとう。G4大林君も、若い人たちのベンチマークとなるような大人の配慮に富むメッセージをありがとう。
さて、今回の第3部に出席したみなさんには報告しましたが、出席できなかったみなさんに以下のことをお伝えします。
- 現行形式の総会については、今回をもって終了します。現運営体制も今回をもって終了します。とくにG5までの旧い世代は、若い世代が何かをやるのを見守っておいてほしいと願います。今回の第1部講師が、G2天野氏であったことは、偶然であれ、私には運命的に感じられました。
- 現役ゼミ生(とくに現3年生G15)に関しては、あらゆる行事は後期から自由参加になりましたし、事実上、旧来のゼミナールの運営方式は終了しています。これは現役ゼミ生の責任と言うより、私やゼミの仕組みとの世代的・個人的な相性問題でもあり、私の意向の反映でもあり、時代の流れでもあるので、仕方のないことですが、いずれにせよ、旧いやり方が難しい時期だと判断しています。
- サイトParrhesiaは、「自由な討論の場」を作るという目的を果たせないまま、運営の個人コストがかさむばかりなので、年度末までに終了を予定。少なくとも本年のゼミ募集、G14の卒業式までの報告はしようかと考えています。このサイトはYahoo等の商業的サービスとは違い、一方的な情報伝達ではなくコメントによる交流が鍵です。ただし、新ゼミ生(G16)を含む現役生がどうするのか、したいのかをみて、最終的な結論は出します。
私にとって総会とは、これまで13期出した卒業生の顔を見て、毎年一度、自分の教師としての「到達点」を確認し、「矜恃」をとりもどす「象徴的」行事でもありました。むろん、「最も熱烈な原田ゼミフリーク」の私にとって大事な総会の方式を変えるといっても、みなさんとの関係が変わることはないのです。総会の変化は、私の、というよりは、みなさんにとってほうが意味合いが大きいのかもしれませんよ。私は依然としていろいろな学生と会える立場にいますしね。私はネットワークの全体が見える唯一の人間なので。
家庭でも職場でもないこのボランタリーなネットワークが「しんどい時代」にどう残るか、どう生かせるのか、それとも何となく消えていくのか、依然私は楽しみにしています。「手入れ」されないネットワークは年月を経て荒れ果てていきます。みなさんにとって参入しやすくて、実働50名程度からなり、かつ職業も多彩な「大人の人脈」は、個人的に手に入れることは、非情に困難です。その真価がわかるにはみなさんは若すぎて忙しすぎるのかもしれません。
ただ、若い世代のみなさんが組織の形式やロゴマークなど旧い発想や前例に縛られているうちは、駄目です。これまでくるにもそれなりの年月がかかりましたが、先はもっと長いのでね。焦る必要はありません。じっくりと考えてみてください。何を望むにせよ、創造的破壊が必要な時期です。
それではまた。
原田太津男